鹿児島の夏を彩る「おぎおんさぁ」が4年ぶりに規制なしの開催となりました。
7月22日(宵祭) 7月23日(本祭)
おぎおんさぁは、京都の八坂神社(祇園神社)で行われる祇園祭をルーツとしています。
悪疫退散、商売繁昌を祈願して、古く江戸時代から行われている伝統的なお祭りです。宵祭と本祭の2日間に渡って開催され、夏の風物詩として鹿児島の人々に長年親しまれています。
4年ぶりの通常開催となったおぎおんさぁは、準備から熱気に満ちあふれるスタートとなりました。
今回のおぎおんさぁ宵祭は、鹿児島市、錦江湾潮風フェスタとの同時開催となっておりウォーターフロントパークをメイン会場としセンテラススクエア・他天文館等にサテライト会場を配置した分散型開催となりました。
八番神輿はセンテラススクエア広場にて神輿展示、稚児上げをして、道行く人々へYEGのPRや本祭の案内をしました。
稚児上げには参加者が列をなして本祭開催へ向け活気を帯びました。
本祭では毎回、神輿の担ぎ手不足が問題視されていましたが4年ぶりの開催ともあって、一人ひとりメンバーの想いが強く沢山の担ぎ手を巻き込む事が出来ました。
本祭のご神幸行列では、鹿児島市一番の繁華街・天文館を中心に、古式ゆかしく、そして賑やかに練り歩き、「おぎおんさぁ」ならではの壮観・荘厳な雰囲気に包まれました。
貞観11年(869年)全国に疫病が流行しお釈迦さまが説法を行った祇園精舎の守護神牛頭天王(こずてんのう)の祟りと考え当時の国の数66か国にちなみ、長さ6mの鉾を66本立て、牛頭天王を祀り、神輿を出して悪霊退散を祈願したのが起源とされており天禄元年(970年)からは毎年行われ、現在に至ります。
鹿児島に八坂神社を勧請した年代は不明ですが、『ふるさとのお社(鹿児島神社誌)』によると、享保13年(1728年)現在の清水町に遷宮されたと記述されています。時代は巡りその背景を知る人は少なくなりましたが、我々YEGメンバーが発信し、更にまちづくりに寄与できる団体となるよう取り組んでいきたいと思います。