■開催日 令和元年8月17日(土曜日)
■時 間 13:00〜17:00
■会 場 鹿児島中央駅東口 若き薩摩の群像前
■主 催 鹿児島商工会議所青年部(YEG)
■協 力 かごしまこども食堂・地域食堂ネットワーク
■後 援 鹿児島県・鹿児島市

メイン企画

子どもたちを中心とした各チームが会場内のブースで、各々が立てた計画に従って実際の店舗の運営を行います。

※スポンサー(商工会議所青年部会員)からの出資金及び収益金の一部は「こども食堂・地域食堂ネットワークの活動資金」として寄付されます。

イベントのスポンサー様

■ ㈱ワカマツ自動車

■ ソフィール美紀

■ 双葉鉄工建設㈱

■ ㈱城山ストアー

■ ジャパンプランニング㈱

■ ㈲エキスプレス鹿児島

■ 協和建設㈱

■ ㈱南日本総合サービス

■ ㈱保険企画カワイダ

■ ㈲かねやま

■ 学校法人四元学園認定こども園はなぶさ幼稚園

■ ㈲姶良電設

■ 蒲生八幡神社 おおくすの社保育園

■ ㈲鶴岡保険事務所

■ ㈲南州メディカル

■ ㈱田代設計工房 不動産事業部 T-estate

■ ㈱南日本ビジネスサービス

■ アリマ食品㈲

■ Soirée de Fleur

■ みのる印刷㈲

■ Interior&Curtain SARA

■ ㈱南九州三和

■ ㈱立和田

■株式会社MBCサンステージ

■ ㈲コバ金物店

■ 丸井産業㈱ 鹿児島営業所

■ ㈱テラコー

■ 照井設備工業㈲

■ ウノキ産業㈱

■ 田島板金工業㈱

■ ㈱ローソンファームいちき串木野

■ グレイスコレクションズ

■ ㈱テックヨシダ九州支店

■ ㈱柴田自動車

■ 南日本新聞開発センター

■ アパートメントホテルecott-イコット-

■ 司法書士事務所ひなた

■ 深野行政書士事務所

■ ㈲エアプラント工業

■ 橋口設備

■ 栄匠建㈱

■ ㈲浜崎蒲鉾店

■ ㈱ビジネスパートナー

■ 日本ガスエネルギー㈱

■ 川本ポンプ

■ ㈱三州機工商会

■ ㈱MBCサンステージ

■ アルバス広告デザイン

他 個人の方数名

イベントの 進行状況

こども食堂・地域食堂の方々にお集まりいただき、企画説明を行いました

こども食堂・地域食堂の主宰者様は活動とは別に本業のある方がほとんどです。そんなお忙しい中貴重なお時間をいただき、企画説明会をさせていただきました。若松会長からも、YEGがこの企画を行う意義をお話しし、あつく意見を交わしました。

フレンズFM「若サマのたて・ヨコ・NANAME」においてイベント告知をさせていただきました

イベント告知とともに、なぜ鹿児島YEGが地域とこどもの関係について考えているのかをお話しさせていただきました。
放送日は以下の通りです。

1本目が6/10(月)14(金)15(土)

2本目が6/17(月)21(金)22(土)

月曜日:17:45ごろ~

金曜日:22:30~

土曜日:16:30~

詳細はフレンズFMタイムテーブルをご覧ください。

出店チーム「森の玉里こども食堂」を訪問しました

森の玉里子ども食堂は、毎月2回、第2金曜、第4土曜日に玉里団地福祉館で開催されている子ども食堂です。こちらの代表者は、2年前のYEG事業、愛育の夏祭りでもお世話になった園田さんです。当委員会の下吉・坂口拓・大石・徳田でお伺いしました。

森の玉里こども食堂は、大人の方と子ども達の会話がとても多く賑やかで、「学校どうなの?」という声が聞こえてきたり、泣き出した小さなこどもを年配の方がニコニコしながらあやしていたり、とてもコミュニケーションが多く取られている印象を受けました。

この食堂の特徴は、保育園の栄養士の方が調理のボランティアをされていて、事前に予約をしていた人と、当日来た方の合わせて約60〜70名分を、たった6人の調理ボランティアの方で4時間くらいかけて用意しているとのことでした。調理の方に話を聞くと、「私たちは楽しく料理をしに来ているだけで、いろんな料理も覚えられるしすごく楽しい」とおっしゃっていたのが印象的です。「調理のボランティアはもっと欲しいと思いませんか?」と尋ねると、コンロが1箇所しかない狭い空間で調理をしているから、呼吸の合った今の人数で十分」とおっしゃっていました。

ここの食堂では、寄付でいただいた野菜などが余ったら、お土産で持って帰っていただいているとのことですが、予定人数を超えて食べ物が足りなくなりそうな時は、このお土産の分まで使ってその場で栄養士の方たちがとっさに献立を考えて料理を提供しているとのことです。代表の園田さんの話で強く印象に残ったのが、コンロ1箇所でもはじめられる活動だから、私たちのところにボランティアがたくさん来て欲しいというのではなく、いろんなところで子ども食堂の活動をする人が増えて欲しい。とのことでした。

出店チーム「ほしがみね☆みんなの食堂」を訪問しました

星ヶ峯みんなの食堂は、星ヶ峯福祉館で第4土曜日に開催されている子ども食堂です。

代表の田中さんは、とても精力的な方で、ずっとテキパキと動き回りながら子どもたちと明るく話すステキな方です。

当委員会の下吉、横田、寺原でお伺いしました。

コンロが1箇所しかない炊事場ですが、分担してテキパキと料理を作っていて、私たちに丁寧にご挨拶いただき、案内してくださる優しい方達でした。料理ができるまでの間は、鹿大医学部の学生が宿題を見てくれたり、風船を膨らまして遊んだり、大人も子供もワイワイ賑やかに過ごしていました。

私たちも、子どもたちが肩に乗ってきたり意味もなく叩かれたりしながら、つい数分前に田中さんに教えてもらったばかりのコマの折り紙を子どもたちに偉そうに教えて過ごしていました。こちらの食堂では食材を提供してくださった方に手紙を書いたらお土産がもらえて、みんな「てがみてがみ」と言いながら楽しそうに書いていました。

料理を食べる前には、その日が「おきなわ慰霊の日」であること、沖縄でたくさんの方々が地上戦で死んでしまったこと、平和の大切さ、を田中さんが説明し、難しくてわからないような言葉でも子どもたちは静かに耳を傾けていました。そして、商工会議所から我々が来ていることも紹介してくださいましたが、子どもたちには消防署から来た人だと思われていました。

ここでは、人とのつながりを大切にするコミュニティの中で、子育てに悩んでいると言う相談を受ければ個別に支援をしているそうです。

また、強く印象に残ったのは、子ども食堂の活動資金を集めるために、地域の一人暮らしの高齢の方の家をまわり、資源回収などを行なっていると言うことでした。回収に回る中で世間話などをすることで高齢者の孤立も防げるし、重い資源ごみを捨てにいく負担も減らせるし。と語っている田中さんの顔は真剣そのもので、本当に地域を愛し、使命感をもって取り組んでいる方なんだと感じました。

出店チーム「ナポリ通りのこども食堂@ナガヤタワー」とを訪問しました

ナポリ通りのこども食堂は「みんなで食べるともっと美味しいよね」を理念に毎月第24土曜日に開催されているこども食堂です。2017年の6月にオープンしたこども食堂で、鹿児島では玉里に次いで2番目とのことです。

借りている会場の都合上、2時間しか準備の時間が取れませんが、様々な年代のたくさんのボランティアの方々の協力で80食ほどを用意しています。次回のメニューは開催したその日の最後に決めるとのことですが、メニューのばらつきを防ぎ、誰でも調理できるメニューを考えているそうです。

小学校の頃食べに来ていた子どもたちが成長するにつれてボランティアとして参加する子も多く、さらに鹿児島女子短期大学の生徒をはじめ学生のボランティアも多く参加しており、年代を超えた人の交流が盛んに行われている印象です。

食材は給食を出している会社から余った食材を分けてもらったり、食材を仕入れる際にスーパー側が多めに分けてくれたりなど、様々な支援から成り立っているようです。お米に関しては買うことはないほど、地域と緊密に連携している様子でした。

食中毒などを発生させないために衛生管理にも万全を期しており、調理済みのものを持ち込むことは禁止し、食堂で作ったものだけを提供しているそうです。地域交流を活発にして、本来の支援の手が必要な子どもにもこの活動がいきわたるために、もっとボランティアの参加者は増えて欲しい、子ども食堂が今より多くの人々に正しく認知してもらえればきっと増える。と力強くおっしゃっていました。

出店チーム「祥徳寺こども食堂」を訪問しました

祥徳寺こども食堂についてはYEGの県外研修や活動と重なってしまい、十分な取材ができませんでしたが、後日改めてお伺いし、このページをご覧の皆様に様子をお伝えしたいと思います。

祥徳寺こども食堂は、現役のママが運営する子育て支援団体「YORIAI」が、吉野地区のお寺に協力を得て開催する食堂です。月に1度、土曜日12時から14時で開催しています。副住職の柴原さんは、かごしまこども食堂・地域食堂ネットワークの企画室長もつとめ、地方公共団体などとの連携も精力的に行なっていらっしゃいます。

参加者は毎回60名ほどで、何度か来ている方と初めて来る方が半々くらいとのことです。利用は現状では未就学児が多いようですが、誰でも気軽に参加でき、みんなでワイワイ楽しく「食」を楽しむコミュニティになっています。

柴原さんは、こども食堂のあり方についてとても熱心に考えている方で、「こども食堂」という善意の活動が正しく地域に認知され、広がっていくことを強く願っています。

子ども食堂の発端は、たしかに子どもを取り巻く「貧困」や「孤食」を救いたいという思いであり、テーマであることには間違いありません。しかし、「問題を抱えた子が行く場所」などといった誤った認識や偏見があると本当に支援が必要な子も参加しづらくなってしまいます。実際に私たちYEGがお伺いしてみても、明るく元気な子どもたちの声が響き渡り、大人もこどももみんなニコニコして食とコミュニケーションを楽しんでいます。そんな中には、「救われている子がいるかもしれない」という認識を地域全体が持ち、活動を支え、積極的に関わっていくことが大切なのではないでしょうか。

YEG内部で、地域と子どもを考える勉強会を実施しました

8月のイベントに向けて、YEG内部で子どもは地域の宝であるという認識を共有することを目的に、勉強会を実施しました。勉強会は2本立てで、まず県の取り組みや助成制度について学び、YEG会員が周りの友人などから子育て支援に対する相談を受けてもアドバイスができるような知識形成を行い、第2部には子ども食堂を実際に訪問して感じた様子をスライドを使って紹介し、子ども食堂の実際の様子を見てもらうことでYEG会員の中で子ども食堂に対する偏見や誤った認識を一掃し、子ども食堂がいかに地域のために頑張っているかという認識を共有しました。

第1部:子育て支援に対する県の取り組みを紹介

子育て支援に力を入れている鹿児島県知事の三反園訓様が講師としてご登壇いただき、県の包括的な取り組みを解説していただきました。

第2部:子ども食堂の様子をスライドを使って紹介

子ども食堂の実際の様子を見て、「イメージと違った」という声も多く聞かれました。

勉強会の様子は以下のリンクより詳細にご覧いただけます。県の取り組みの概要についても記載していますのでどうぞご覧ください。

地域の方々に知っていただきたい ポイント

子どもは未来を支える地域の宝​

少子高齢化の時代、労働世代の貴重な人材は首都圏へ流出。地域の働き手が減り、消費にもブレーキがかかり、経済活動が鈍化する悪循環が、現実のものとして想像できる時代になりました。鹿児島の未来を守るためには、子どもたちが健全に発達し、私たち現代の大人と共に豊かで住みよい地域を創っていかなければなりません。 今12才(小学校6年生)の子どもは、早ければあと4年後(高校1年生)には、アルバイトなどで大人と一緒に経済活動に参加する可能性があります。子どもが社会に順応し、鹿児島という地で豊かに暮らすためには、地域コミュニティの中で周囲の大人から道徳的・知識的に経験を得る機会を設けてあげる必要があるのではないでしょうか。

こども食堂・地域食堂という存在​

こども食堂・地域食堂は、地域で子ども達の健全な発達を守っていこうという、現在の社会問題に真っ向から立ち向かう素晴らしい活動主体で、その全てが主催者や理解者の善意の出資とボランティアの協力、公共のサポートにより成り立っています。 生活に欠かせない「食」を通して、地域の人々のコミュニケーションを育み、社会に隠れてしまっている「孤食」や「貧困」に悩む子ども達も含めて、みんなでよりよい地域を創っていこうという、まさに善から善を生み出す活動ではないでしょうか。

公共団体の補助や支援の制度よりも「地域住民の意識」が一番大切

国や県、市町村といった公共団体においても、住人の暮らしをより豊かに、より暮らしやすくするために様々な角度からのサポートに尽力していただいています。しかし、本当の意味での豊かな未来をつくるためには、サポートに頼る受け身の姿勢だけでなく、住民自らが立ち上がり、まずはご近所から子どもたちが暮らしやすい環境にしてあげる必要があるのではないでしょうか。

YEGとしてできることは何か​

こども食堂・地域食堂は、数多くの善意が集まって地域社会や子ども達に奉仕する活動です。しかし、一部の誤った認識や偏見により活動の障害になるケースも現実にあります。 そこで、子ども食堂・地域食堂のような善意の活動に対する理解を深め、未来の鹿児島がより豊かで住みよいものとなるよう、2つのコンセプトをもってイベントを企画運営することにしました。

「子どもは地域の宝」

「子ども達を地域コミュニティの中で健全に育むことは、未来の鹿児島および未来の私たちの暮らしを豊かにするためにも重要なこと」と認識を持ってもらうことで、企業・個人がそれぞれの能力や個性を生かして地域のために何ができるかを考えるようになるのではないか。

こども食堂・地域食堂をもっと身近に

参加した子どもやその親に「こども食堂・地域食堂に行ったおかげで、普段は体験できない貴重な経験ができた」と思ってもらえれば、こども食堂・地域食堂の「地域コミュニティ」としての価値が上がり、「行きやすい」「行かせやすい」環境につながるのではないか。またボランティアや支援者も増やせるのではないか。